私達のプロフィール
虐待する親ってそんなに異端なのでしょうか? 自分自身では本当に常識あるまともな社会人だと信じています。 私から見た私達家族のプロフィールです。
【私−大西亜里沙のProf】
大学卒業後、大手生保会社にあこがれの総合職として入社。
漠然と結婚して子供も作りたいと考えていたが、10年先の自分の居場所を考えた時不安を覚えた。
勿論、社内でも子供を持ってちゃんと仕事を続けている女性は何人かいた。でも、よくよく見ると、老親が子育て作業を全部代わりにやってくれているか、又は、能力的にも人間的にもスーパーマンのようなマルチ才女か、どっちかしかいない。核家族でそれほど根性もない女子社員で仕事を続けている人は誰もいなかった。
出産後しばらく勤めたけどやっぱりだめだった。
内勤のみのミーティングが週2回あるのだけど、なぜか午後7時から。参加しないと営業の人への指導の時にヘルプしてもらえない。時間を変更して欲しいと何回頼んでも「君一人のわがままの為に全員に迷惑をかけるわけにはいかない」と却下。会議は就業時間内にやるものじゃないのか!
規制が緩い無認可保育園だったけどどんなに延長しても午後7時まで。代わりのお迎えの人をお願いすると1回につき ¥2、500/h×3時間(1回最低3時間からのきまり)×月8回=6万円。保育料と合わせたら、私の給料とほぼ同額だ。更に、遅く帰った後の育児ってものすごく疲れる。独身の人や男性には絶対わからない。勿論主人も私の両親も理解できなかった。
すぐ音を上げて退職した。
退職は全く不本意だった。幼い頃から、自分は経済的に独立する、とずっと信じていた。人並以上の能力が自分にはあると自負していたのに、会社員生命は閉ざされてしまった。
しばらくして、不動産屋のパート事務の仕事についた。正社員の職はなかった。宅建の資格をとったものの、しょせん電話番のパートは契約に立ち会うことすらできない。くすぶっているような毎日。
私の人生を台無しにした雄介のことは絶対に許さない。
【主人のProf】
主人とは友人の紹介で知り合った。私より5歳年上で大手損保会社に勤めている。転勤があると聞いていたが、なぜかずっと大阪本社勤務のまま。残業がキツクたいてい翌日になってからの帰宅である。
雄介のことはそれなりにかわいがっている。でも、元々短気な方だから、気に入らないとすぐ雄介をなぐっている。主人の前ではやらないから、私が雄介を虐待していることは知らないはずだ。
【雄介のProf】
保育園年長組の5歳の男児。幼いときから私になつかず今では、「お母さん、キライ」ときっぱり言うようになった。チック症状がある。保育園の中でも孤立している。紙芝居を皆で聞くときも、一人立ちあがって奇声をあげることが多い。最初は多動を疑ったが、保母に相談したら病気というほどではないらしい。